自民党は支持率が下がっているとはいえ、
他政党に比べて支持率が高いので、選挙にも余裕を感じます。
でも、本当に支持していいのでしょうか?
原発推進・TPP推進・消費税増税ですよ。
こんな記事を見つけました。
映画作家の想田和弘さんのコラムです。
「今の自民党は『ブラック政党』なのではないか?」
http://www.magazine9.jp/soda/130619/
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「ブラック企業」という言葉がある。
「違法で過酷な労働条件で、社員や非正規雇用者をボロボロになるまで働かせ使い捨てる企業」といった意味だが、最近、すっかりこの言葉も定着してきた感がある。それだけ事態が深刻化、かつ、不幸にも一般化してきており、人々の「あるある」的な実感が伴ってきたからであろう。
先日、マガ9学校でご一緒した雨宮処凛さんは、「ブラック企業の最新の手口は何ですか」という聴衆の質問に、「今やあらゆる企業がブラック化しつつある」と答えていた。
ふーむ、なるほど困ったもんだ、などと思っていたら、居酒屋チェーン・ワタミ創業者の渡邉美樹氏が今度の参院選で、自民党の比例代表公認候補になったというニュースが飛び込んできた。
ワタミといえば、渡邉氏の発言や社員の過労自殺問題などを起因として、メディアなどで“ブラック企業の代名詞”などと呼ばれている会社だ。報道によると、安倍首相直々の出馬要請だったという。
『ブラック企業』(文春新書)などの著書で知られる今野晴貴氏は、5月29日、次のようにツイートした。
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自民党から出馬するワタミの創業者。当選すれば、もちろん、解雇規制全廃、残業代ゼロ法案推進。その旗頭になることは間違いない。過労自殺を「問題なかった」というわけだから、当然、過労死、過労自殺は「自己責任」。皆さん、死にたくなければ、投票しないことだ。
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ふーむ。これまでの渡邉氏の発言内容や、労働者派遣法を緩和させるなどして非正規労働者を大量に生み出してきた自民党の政策傾向を考え合わせれば、ごもっともな危惧である。
などと考えているうちに、ふと、思いついた。
今の自民党は「ブラック政党」なのではないか。
(中略)自民がブラックな理由を、思いつくままに挙げる。
国民の人権を制限し立憲主義を否定した前近代的な改憲案。未曾有の原発事故にもかかわらず、原発再稼働や新設を容認するのみならず、他国に「世界一安全」などと言って“トップセールス”する恥知らずぶり。日本の農林水産業の4割を壊滅させ、国家主権すら脅かす恐れのあるTPPを公約違反を犯してまで推進。バブルを誘発し早くもはじけつつあるアベノミクス。厚顔無恥な歴史修正主義。政権奪還して真っ先に取り組んだ生活保護切り崩し…。
列挙していたら、「社員」を「国民」に読み替えれば、「ブラック政党」と呼ぶしかないように思えてきた。
実は、個人的にも自民党の「ブラック性」を痛感するような出来事があった。
(中略…想田氏が選挙の映画を撮ろうとした時の、自民党からの圧力と、憲法の話)
さて、7月21日には参議院選挙が行われる。選挙権や被選挙権も、日本国憲法で保障された、日本国民の権利である。
「投票したい人や政党がいない」という声も聞かれるが、この大切な権利を行使し、形骸化させないためにも、「よりましな」人や党に投票するのはどうか。
ブラック化した政党がのさばり、日本国憲法が危機にある今だからこそ、憲法を意識しながら選挙に臨みたいものである。
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ブラック企業には、あまりご縁がないと思っていましたが、
自民党そのものがブラック政党!これは大変恐ろしい事ですね。
投票したい人や政党がないというのも分りますが、
それで投票しないのなら、まさに自民党の思うつぼです。
コラムにもあるように、安倍自民党にこれ以上コケにされないよう、
ぜひ「よりまし」な所に投票したいです。
なお、想田氏の最新作『選挙2』(同第5弾)は
13年夏の参院選にぶつけて、7月6日より公開予定だそうです。
http://senkyo2.com/
是非見に行きたいと思いました。